TOPICS
  • 番組

2023.5.27

アナログで聴くヴィンテージROCK
初回はBAD COMPANY

33rpm SEASON III(2023年6月3日OA)No.171
バッド・カンパニー『バッド・カンパニー』


アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
6月の33rpmは、今なお輝き続けるヴィンテージROCKをお送りします。KISSや、エアロスミスがラスト・ツアーを発表していますが、今月は「Rock 'n' Roll Never Die!」と題してお送りします。その初回はバッド・カンパニーが1974年にリリースしたアルバム『バッド・カンパニー』です。


伝説のブルース・ロック・バンド、フリーのヴォーカリスト、ポール・ロジャースとドラマーのサイモン・カークが中心となって結成されたバッド・カンパニー。そのフロントマン、ポール・ロジャースは1949年12月17日イングランドで生まれました。またロンドンのレコード・ショップで働いていたポール・コゾフは、1950年9月14日生まれ。レコードを売るよりバンドで活躍したいと考えたギタリストのコゾフは、ブラウン・シュガーというバンドで歌っていたポール・ロジャースと意気投合してバンドを結成。



ブルース界の大御所アレクシス・コナーの後ろ盾を得て、フリーとして1969年にデビューします。10代ながら地に足のついたシブい音楽性で高い評価を得ますが、フリーは5年の短命に終わってしまいます。フリー解散後、バンド・メイトのサイモン・カーク、元モット・ザ・フープルのミック・ラルフス、そして元キング・クリムゾンのボズ・バレルと新バンド、バッド・カンパニーを結成。1974年、レッド・ツェッペリンが興したレーベル「スワン・ソング」からアルバム『バッド・カンパニー』でデビューします。



バッド・カンパニーは、前身のフリーよりも洗練された音楽性で、より多くのオーディエンスを掴み、デビュー・アルバムは全米1位、全英でも3位と大ヒットしました。『ストレイト・シューター』、『ラン・ウィズ・ザ・パック』、『バーニング・スカイ』と順調にリリースを続けますが、70年代後半のパンクやディスコに押されてセールスは下降線、メンバー間の軋轢もあって82年の『ラフ・ダイアモンド』をもってポール・ロジャースが脱退します。



残されたメンバーは別なヴォーカルを立てて新生バッド・カンパニーとして活動再開しますが、かつてほどの輝きは得られませんでした。ところが1999年、オリジナル・メンバーで突如再結成。17年ぶりの新作を含むベスト・アルバムを携え全米ツアーを行いますがミック・ラルフスとボズ・バレルが早くも脱退を表明。2002年には、ポール・ロジャースとサイモン・カークがメンバーを補充してツアーを行いましたが、それ以降バッド・カンパニーとしての活動は停止してしまいます。



2006年には、ボズ・バレルが急死して活動再開は難しいと言われながらも、ポール・ロジャースは、クイーン + ポール・ロジャースとして、またソロとしての活動でバッド・カンパニーのレパートリーを披露し続けました。さらに2013年にはポール、ミック、サイモン、元ハートのハワード・リーズの4人で活動再開し、メンバーチェンジもありながら、現在もバッド・カンパニーは活動を続けています。


バッド・カンパニーのアルバム『バッド・カンパニー』
SIDE A

「キャント・ゲット・イナッフ」
「ロック・ステディー」
「レディ・フォー・ラヴ」
「ドント・レット・ミー・ダウン」

SIDE B
「バッド・カンパニー」
「ザ・ウェイ・アイ・チューズ」
「ムーヴィン・オン」
「シーガル」

バッド・カンパニーのアルバム『バッド・カンパニー』いかがでしょうか?
ちなみに、ポール・ロジャースは、かつて日本人女性の清水マチさんと結婚しており、その縁で「夜明けの刑事」という日本のTVドラマの挿入歌を歌っていました。
残念ながらCD化はされていないそうです…
★バッド・カンパニー OFFICIAL

33rpm『バッド・カンパニー』バッド・カンパニー
●ON AIR:2023年6月月3 日(土)21:00~21:55

=Present=応募は>>こちらから