2025.2.01
2月はDancin’ 80's
出会い系デュオ?ワン・チャンのヒット曲
33rpm SEASON IV(2025年2月8日OA)No.259
ワン・チャン『モザイク』
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
今月は皆さんに少しでも温まっていただけるようダンサブルなレコードを紹介します。
「ダンシング’80s」今回ご紹介するのは、イギリス出身のデュオ、ワン・チャンです。デュオというと、サイモン&ガーファンクルやホール&オーツなどが思い浮かびますが、元々同級生という彼らと違い、ワン・チャンは新聞広告がきっかけで巡り合った出会い系デュオです。
ヴォーカル&ギターのジャック・ヒューズこと、ジェレミー「ジェズ」ライダーは、1954年12月10日イングランド南部ケント州生まれ。地元のバンドで活動中に、音楽紙「メロディーメーカー」でメンバー募集の広告を目にします。
一方ベース&キーボードのニック・フェルドマンは1955年5月1日ロンドン生まれ。大学在学中に音楽の道へと進み、バンドを組んで活動していました。メンバー募集の広告を出したところ、ジャック・ヒューズから連絡があり一緒に活動することに。
パンク・ムーヴメントさ中の1977年、インテレクチュアルズというバンドを立ち上げました。しかしバンドは1年ほどで解散し、ニックとジャックは新しいバンドを結成しますが、こちらも1年半で解散。
そのバンド、57メンの残党、ニックとジャック、そしてドラマーのダレン・コスティンで3ピース・バンド、ファン・チャンを結成。インディーズから2枚のシングルをリリース後、アリスタ・レコードと契約しました。
1982年、1stアルバム『ダンス・ホール・デイズ』をリリースして、大規模なツアーを行いました。しかし、彼らに可能性を感じた新マネージャーのデヴィッド・マッセイは、2作目にとりかかる前に、よりよい条件を求めて新しい契約先を模索。ライヴを観たアメリカのゲフィン・レコードが興味を示し、契約を獲得します。
レーベルのオーナー、デヴィッド・ゲフィンの要望により、バンド名をワン・チャンに改名、83年『ポインツ・オン・ザ・カーヴ~航跡』をリリースします。アルバムは、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの流れに乗ってシングル・ヒットを繰り出し、アルバムも全米チャート30位まで上昇しました。
ところが84年にはドラマーのダレン・コスティンが脱退して、ニックとジャックのデュオとなりました。2人はいくつかのサウンドトラックを手掛けた後、1986年に『モザイク』をリリースすると「エブリバディ・ハヴ・ファン・トゥナイト」が全米2位、「レッツ・ゴー」が9位の大ヒット。
その後も快進撃が続きますが1990年以降、ジャックはサントラを手掛けたりニックはカルチャー・クラブのジョン・モスとバンドを組んだり、それぞれ別の道へ。しかし、97年のベスト・アルバムをきっかけに、ワン・チャンを復活。現在もライブ・ツアーを中心に活動を行っています。
ワン・チャンのアルバム『モザイク』
SIDE A
「エブリバディ・ハヴ・ファン・トゥナイト」
「ヒプノタイズ・ミー」
「フラット・ホライズン」
「ビトレイヤル」
SIDE B
「レッツ・ゴー」
「アイズ・オブ・ザ・ガール」
「フール・アンド・ヒズ・マネー」
「ワールド・ウィ・リヴ」
ワン・チャンのアルバム『モザイク』いかがでしょうか?
ちなみにワン・チャンのニック・フェルドマンは、一時期ワーナー・ミュージックやソニーBMGのA&Rとして、アーティストの発掘や育成を手掛けていた時期があるそうです。
★ワン・チャン オフィシャル
33rpm『モザイク』ワン・チャン
●ON AIR:2025年2月8日(土)21:00~21:55