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2023.12.23

2023年を締めくくる
サイモン&ガーファンクルの名盤

33rpm SEASON III(2023年12月30日OA)No.201
サイモン&ガーファンクル『明日に架ける橋』


アナログ音源専門プログラム「33rpm」。12月は冬に聴きたいレコードを紹介しています。「SOUNDS OF WINTER」今年最後に紹介するのは、サイモン&ガーファンクルのアルバム『明日に架ける橋』です。


ベトナム戦争が泥沼化していった1970年、疲れ切った人々を癒してくれた曲が生まれました。「君が弱っているとき、私はいつもそばにいる~」と始まる名曲「明日に架ける橋」です。



サイモン&ガーファンクルのポール・フレデリク・サイモンは1941年10月13日生まれ、アーサー・アイラ・ガーファンクルも41年11月5日に生まれ、同じ小学校に通いました。その学芸会で共演したのがきっかけで、トム&ジェリーというグループを結成、デモ・テープを作ってレコード会社をまわり、15才にしてデビューのチャンスをつかみます。57年のデビュー・シングル「ヘイ・スクールガール」はそこそこヒットしますがレコード会社が倒産して活動休止となり、それぞれ別の大学へ進学。



アート・ガーファンクルはコロンビア大学に学びながらも歌うことはやめず、ポール・サイモンはデモンストレーターとして歌う仕事を得ていました。そんな二人が再び出会い、1963年、サイモン&ガーファンクルとして活動を始めます。コロムビア・レコードのオーディションを受け、64年にアルバム『水曜の朝、午前3時』でデビューしますが、結果は散々。失意の果てにアートは再び大学へ戻り、ポールは放浪の旅へ出てしまいます。



ところがここで信じられない出来事が起こります。
プロデューサーが、アルバム収録曲「サウンド・オブ・サイレンス」にリズムを重ね、これを勝手にリリースしたところ評判となり、66年とうとう全米1位に昇りつめます。ここからサイモン&ガーファンクルの快進撃が始まり、『サウンド・オブ・サイレンス』『パセリ・セージ・ローズマリー&タイム』と新作を発表。68年、映画『卒業』のサウンドトラックをリリースすると、テーマ曲「ミセス・ロビンソン」と合わせて再び全米1位をマーク、グラミー賞に輝きます。



1970年アルバム『明日に架ける橋』は10週連続1位に居座りますが、二人はソロ活動へ。81年にニューヨークのセントラル・パークで再結成コンサートを開催すると50万人を集めました。翌年には初来日公演も行われ、その後たびたびワールド・ツアーも開催。新作のためのレコーディングも行われましたが、結局ポール・サイモンのソロ作となりサイモン&ガーファンクルのニュー・アルバムは幻となっています。


サイモン&ガーファンクルのアルバム『明日に架ける橋』
SIDE A

「明日に架ける橋」
「コンドルは飛んで行く」
「いとしのセシリア」
「キープ・ザ・カスタマー・サティスファイド」
「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌」

SIDE B
「ボクサー」
「ベイビー・ドライバー」
「ニューヨークの少年」
「手紙が欲しい」
「バイ・バイ・ラブ」
「ソング・フォー・ジ・アスキング」

サイモン&ガーファンクルのアルバム『明日に架ける橋』いかがでしょうか?
ちなみに、今年新作をリリースしたポール・サイモンですが、そのレコーディング中に左耳が難聴となったため、ツアーのためリハビリを続けているそうです。

★サイモン&ガーファンクル オフィシャル・サイト

33rpm『明日に架ける橋』サイモン&ガーファンクル
●ON AIR:2023年12月30日(土)21:00~21:55

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