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2023.2.04

追悼・ジェフ・ベック#2
魂のギタリスト達の作品をアナログで!

33rpm SEASON II(2023年2月11日OA)No.155
ジェフ・ベック『ワイアード』


アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
世界3大ギタリストの一人ジェフ・ベックを偲んで、今月は「魂のギタリスト」と題してお送りしています。11日にお送りするのは、1976年にリリースされたジェフ・ベックのアルバム『ワイアード』です。


1944年6月24日ロンドンの南ウォリントンで生まれたジェフ・べックは、音楽に囲まれた幼少時代を過ごし、やがてロックン・ロールに夢中になりギターを始めます。バンドを結成してローカル・クラブで演奏するうち、セッション・プレイヤーとしてプロの道へ。



1965年にエリック・クラプトンの後釜としてヤードバーズに参加。これがブレイク・ポイントでした。しかし、ヤードバーズを脱退して、67年にロッド・スチュワートらとジェフ・ベック・グループを結成。2枚のアルバムをリリースしますが、バンドは2年で解散。
1971年、コージー・パウエルと再びグループを結成しますが、アルバム2枚でまた解散。



72年には、カーマイン・アピス、ティム・ボガードと、ベック・ボガード&アピスを結成しました。73年のアルバムからスティーヴィー・ワンダーが提供した曲「迷信」が話題となり、この年初来日。クリームと並んで、最高の3ピースと高い評価を受けた彼らでしたが、またまた2年で解散。度重なるバンドの解散で一匹狼となったジェフは、以後ソロ活動オンリーになりました。



1975年にはジョージ・マーティンをプロデューサーに迎え、インスト・アルバム『ギター殺人者の凱旋/ブロウ・バイ・ブロウ』をリリースすると全米4位のヒットとなり、ゴールド・ディスクを獲得。その翌年、キーボード奏者ヤン・ハマーを起用してフュージョン色が強まったアルバム『ワイアード』を発表すると、日本でも大ヒットします。



83年には、同じヤードバーズ出身のジミー・ペイジ、エリック・クラプトンと共に、A.R.M.S(アームズ)・チャリティ・コンサートに参加して、夢の共演を果たしました。85年のアルバム『フラッシュ』から、インプレッションズのカヴァー「ピープル・ゲット・レディ」には、盟友ロッド・スチュワートが参加して話題になります。またこのアルバムからのインスト・ナンバー「エスケープ」で、初のグラミー賞に輝きました。



89年にはインスト・アルバム『ギター・ショップ』をリリースして再びグラミー賞を獲得。その後しばらくオリジナル作の発表はなく、10年ぶりとなる99年に『フー・エルス!』をリリース。久々のジャパン・ツアーで2000年Zepp Sendai公演を行い、Date fmにも出演してくれました。2003年にはロイヤル・アルバート・ホールでのデビュー40周年記念コンサートを開催。その後はライヴが中心となりますが、2010年、久しぶりのスタジオ・アルバム『エモーション・アンド・コモーション』を発表。2016年、デビュー50周年のアルバム『ラウド・ヘイラー』と順調に活動を続けました。



そして2020年にはジョニー・デップとのコラボ・シングル「孤独」を発表。2022年にはジェフ・ベック・アンド・ジョニー・デップ名義でアルバム『18』を世界同時発売します。しかし、いざ、これからという中、23年1月10日、突然に星となってしまいました。


ジェフ・ベックのアルバム『ワイアード』
SIDE A

「レッド・ブーツ」
「カム・ダンシング」
「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」
「ヘッド・フォー・バックステージ・パス」

SIDE B
「蒼き風」
「ソフィー」
「プレイ・ウィズ・ミー」
「ラブ・イズ・グリーン」

ジェフ・ベックのアルバム『ワイアード』いかがでしょうか?
ちなみに、ジェフ・ベックはギターの弦を指ではじき、独特のトーンを生み出していますがそのきっかけはジャズ・プレイヤーとの共演で、ピックを落としてしまったことだそうです。
ジェフ・ベック OFFICIAL

33rpm『ワイアード』ジェフ・ベック
●ON AIR:2023年2月11日(土)21:00~21:55

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