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2022.11.26

12月は「FANTASTIC 80s」
80年代初期のヒット作からABCをアナログ盤で

33rpm SEASON II(2022年12月3日OA)No.145
「FANTASTIC 80s」ABC『ルック・オブ・ラブ』


アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
12月はDate fmが開局した80年代初期のヒット・アルバムから紹介していきます。題して「FANTASTIC 80s」その初回は、1982年ABCのデビュー・アルバム『ルック・オブ・ラブ』です。


音楽を伝える側から、パフォーマーとなった男、マーティン・フライがABCの中心人物。
1958年3月9日イギリスのマンチェスターに生まれた本名マーティン・デヴィッド・フライは、イングランドの工業都市にある名門大学に通っていましたが、大学生活に幻滅を感じ中退。70年代の末に雑誌記者として、地元出身のエレクトロ・バンド、ヴァイス・ヴァ―サにインタビューした際、メンバーと意気投合。そのままツアーに帯同し、いつの間にかステージに立っていたそうです。



その後マーティンは、フュージョンをベースにしたダンスミュージックをやろうと考え、
1980年にABCを結成します。初期のメンバーは、マーティン・フライの他に、ヴァイス・ヴァ―サのギタリスト、マーク・ホワイト、サックスのステファン・シングルトン他。



時は「第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン」と呼ばれ、イギリスのニュー・ロマンティック系バンドがアメリカのMTVを席巻していた頃。ABCは結成からわずか1年後にレコード・デビュー、プロデューサーにはイエスをポップ・バンドに改革したトレヴァー・ホーンを迎えました。81年10月のデビュー・シングル「涙まだまだ」はイギリスのチャートを駆け上り、「ポイズン・アロウ」そして、「ルック・オブ・ラブ」とTOP10ヒットを繰り出していきます。



そんな中リリースされた1stアルバム『ルック・オブ・ラブ』は、全英LPチャート初登場1位となり、ブリティッシュ・ミュージック・シーンの中心に君臨します。188センチの長身をラメのスーツで包み込んだマーティンは、ブライアン・フェリーに代る新しいセックス・シンボルとまで言われる大人気ぶり。スタイリッシュでポップなサウンドはディスコでも連日フロアを沸かし、日本ではCMタイアップもあって、ABCのサウンドはお茶の間でもおなじみとなりました。さっそく82年から83年にかけてワールド・ツアーを行い、来日公演も開催。



続く2ndアルバム『ビューティ・スタッブ』はパワフルでハードなサウンドとなり、セールスは前作より下回ったものの、専門家からは高い評価を得られました。その後アメリカに渡ってアルバム制作に入りますが、オリジナル・メンバーはマーティンとマークの2人になってしまいます。そんな体制で制作された3rdアルバム『ハウ・トゥ・ビー・ア・ジィリオネアー』はアメリカを意識して作られ、シングル「ビー・ニア・ミー」は全米TOP10ヒットとなりました。



しかし87年の『アルファベット・シティ』以降セールスは伸び悩み、バンドは活動休止状態。ところが97年に、マーティン・フライのソロ・プロジェクトとしてABCが復活。新作アルバムをリリースしてツアーを行い、2016年にはおよそ33年ぶりの来日公演を行いました。そしてこの年『ルック・オブ・ラブ』から30年後の人生を描いたアルバムをリリース、現在もツアーを中心に活動を続けています。


ABCのアルバム『ルック・オブ・ラブ』
SIDE A

「ショウ・ミー」
「ポイズン・アロウ」
「メニー・ハッピー・リターンズ」
「涙まだまだ」
「バレンタイン・デイ」

SIDE B
「ルック・オブ・ラブ!!(パート1)」
「デイト・スタンプ」
「わが心のすべてを」
「4エバー2ギャザー(フォーエバートゥギャザー)」
「ルック・オブ・ラブ!!(パート4)」

ABCのアルバム『ルック・オブ・ラブ』いかがでしょうか?
ちなみにこのアルバムからは4曲がシングル・カットされ、日本ではさらにCMタイアップとなった「バレンタイン・デイ」が追加。アルバムの半分がシングルとしてリリースされました。
ABC オフィシャル

33rpm『ルック・オブ・ラブ』ABC
●ON AIR:2022年12月3日(土)21:00~21:55

=Present=

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