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2024.6.15

ロックのゴールデン・エイジ70’s
ブラスロック代表、来日も決まったシカゴ

33rpm SEASON IV(2024年6月22日OA)No.225
シカゴ『シカゴX(カリブの旋風)』


アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
6月はロックのゴールデン・エイジ、1970年代洋楽ロックをピック・アップしています。1950年代に誕生したロックンロール。69年をさかいに、70年代に入ると巨大産業として発展、黄金時代を迎えます。今回は、8年ぶりに来日するご長寿グループ、シカゴのアルバム『シカゴX(カリブの旋風)』です。


1960年代から70年代にかけて流行した「ブラス・ロック」の代表シカゴ。その原点は、1944年10月13日生まれのロバート・ラム、45年3月14日生まれのウォルター・パラゼイダー、46年1月31日生まれのテリー・キャスらが1967年にシカゴで結成したザ・ビッグ・シングというバンドでした。ここに44年9月13日生まれのピーター・セテラが加わって、シカゴ・トランジット・オーソリティに発展。



1969年コロンビア・レコードと契約、異例の2枚組『シカゴの軌跡』でデビュー。時代を象徴するメッセージ性、ブラスを前面に押し出したサウンドでシーンにインパクトを与えました。ところがバンド名が “シカゴ交通局”と同じと、シカゴ市長から訴えられ「シカゴ」に改名。70年、『シカゴと23の誓い』から「長い夜」がシングルヒットして彼らの代表曲となりました。71年の『シカゴIII』は、予約だけでゴールド・ディスクを獲得、この年初来日を果たします。

1972年のアルバム『シカゴV』あたりから、洗練されたポップ色の強い作風に移行。「サタデイ・イン・ザ・パーク」がシングル・ヒットして、アルバムは初の全米1位となりました。76年の『シカゴX(カリブの旋風)』から「愛ある別れ」で、シングルでも首位に輝きました。



順風満帆に見えた彼らでしたが、突然の悲劇が訪れます。78年、初期からの中心メンバーであるテリー・キャスが、拳銃事故で亡くなってしまいます。新メンバーを迎えて活動を続けますが、かつての輝きは取り戻せず、低迷期を迎えました。

1982年には、ワーナー傘下のフルムーン・レーベルに移籍。新メンバーとしてビル・チャンプリンを迎え入れ、AORブームで超売れっ子のデヴィッド・フォスターがプロデュースした『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16) 』で見事復活。シングル「素直になれなくて」が7年ぶり全米1位に昇りつめます。



ところが85年にフロント・マン、ピーター・セテラが突如脱退。かわりに若手のジェイソン・シェフを迎えて活動を続けますが、再びスランプに陥ります。その後はビッグ・バンド・サウンドや、企画アルバムをリリースしていましたが、2006年、15年ぶりのオリジナル作『シカゴXXX』でまたまた復活。

2016年にはロックの殿堂入りを果たし、17年には半世紀に及ぶキャリアを追ったドキュメンタリー映画が公開されました。現在も3人のオリジナル・メンバーが在籍しツアーを続け、2024年9月に来日が決定しています。


シカゴのアルバム『シカゴX(カリブの旋風)』
SIDE A

「ロックンロール・シカゴ」
「君の居ない今」
「スキン・タイト」
「愛ある別れ」
「再び君と」
「雨の日のニューヨーク」

SIDE B
「いとしい人」
「想い出のスクラップ・ブック」
「僕だけの君に」
「君はセクシー」
「愛の終りに‥‥‥」

シカゴのアルバム『シカゴX(カリブの旋風)』いかがでしょうか?
ちなみに、デビューから3作連続2枚組というシカゴ。ブラス・ロック、ポップ、ディスコ、AOR、ジャズと変化する音楽性は、今でいう“多様性”のバンドといっていいのではないでしょうか?

★シカゴ オフィシャルサイト

33rpm『シカゴX(カリブの旋風)』シカゴ
●ON AIR:2024年6月22日(土)21:00~21:55

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