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2023.6.03

アナログで聴くヴィンテージROCK
伝説のライヴを繰り広げたグランド・ファンク!

33rpm SEASON III(2023年6月10日OA)No.172
グランド・ファンク『アメリカン・バンド』


アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
6月の33rpmは、今なお輝き続けるヴィンテージROCKをお送りしています。「R&R will never die!」今回はグランド・ファンクが1973年にリリースしたアルバム『アメリカン・バンド』です。


アメリカン・ハード・ロックの元祖といっても良い伝説のバンド、グランド・ファンク・レイルロード。実は1972年から74年まで、バンド名をグランド・ファンクに代えて活動していたため、73年の今作はグランド・ファンクの名義になります。

後にプロデューサーとなる、テリー・ナイトのバンドに在籍したギタリストのマーク・ファーナーとドラマーのドン・ブリューワーが、ベーシストのメル・サッチャーを誘って結成した、グランド・ファンク・レイルロード。バンド名は有名な鉄道会社をもじってつけられました。マーク・ファーナーは1948年9月29日生まれ、ドン・ブリューワーも48年9月3日、メル・サッチャーは51年4月8日、テリー・ナイトも含め全員ミシガン州の出身です。



1969年アメリカ独立記念日「アトランタ・ポップ・フェスティヴァル」に出演したのがきっかけでキャピトルより『グランド・ファンク・レイルロード登場』でデビュー。同年レッド・ツェッペリンのアメリカ・ツアーのオープニングを務めた際、あまりの熱演でツェッペリンを上回るほどの人気という噂で話題となりました。1stからわずか4か月後には2nd『グランド・ファンク』、それからおよそ半年で『クローサー・トゥ・ホーム』と立て続けにリリースして70年の「アトランタ・ポップ・フェスティヴァル」ではヘッドライナーを務めるまでになりました。



71年7月9日にはニューヨークのシェイ・スタジアムを熱狂させ、1週間後の17日に初来日。雷鳴響き渡る後楽園球場で、大雨の中パフォーマンスするという、伝説のライブを繰り広げました。



1972年、それまで6作プロデュースしたテリー・ナイトと訣別してリリースした『不死鳥』からバンド・ネームをグランド・ファンクに変更、新しいフェーズに入ります。73年、トッド・ラングレンのプロデュースによる8枚目『アメリカン・バンド』では、前作から参加していたキーボード奏者のクレイグ・フロストをメンバーとして迎え、サウンドも変化。タイトル曲でとうとう全米No1の座を射止めます。翌年の『輝くグランド・ファンク』からも「ロコモーション」で全米1位となりました。



ところが76年フランク・ザッパの手による『熱い激突』をもって解散。その後1980年にファーナーとブリューワーがバンドを再結成して、『グランド・ファンク復活』『ホワッツ・ファンク?』とリリースしますが83年に再び解散。しかし1997年のボスニア救済コンサートをきっかけに2度目の再結成。ファーナーは途中でソロ活動のため脱退しますが、ブリューワーとサッチャーが新メンバーを迎え、グランド・ファンク・レイルロードは続いています。


グランド・ファンクのアルバム『アメリカン・バンド』
SIDE A

「アメリカン・バンド」
「ストップ・ルッキン・バック」
「クリーピン」
「ブラック・リコリス」

SIDE B
「ザ・レイルロード」
「エイント・ガット・ノーバディ」
「ウォーク・ライク・ア・マン」
「ロンリエスト・ライダー」

グランド・ファンクのアルバム『アメリカン・バンド』いかがでしょうか?
ちなみに、ソロ活動のためバンドを抜けたギター&ヴォーカルのマーク・ファーナーですが、自身のサイトでグランド・ファンク・レイルロードの楽曲解説ヴィデオを配信中です。

★グランド・ファンク・レイルロード OFFICIAL

33rpm『アメリカン・バンド』グランド・ファンク
●ON AIR:2023年6月月10日(土)21:00~21:55

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