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2023.10.30

やってたの?〇ズ〇ーチ??
軍人から作曲家へ転身したリムスキー=コルサコフ

仙台フィルハーモニー管弦楽団とDate fmが、クラシック音楽の魅力を伝えていくクラシック音楽入門 プログラム「Wave Symphony」。今シーズンのコンセプトは【Chronicle(クロニクル)】。名曲には、曲自体の物語だけではなく、作曲家自身の人生や、世界史に残る歴史的な出来事が背景に隠されていることがあります。

今回は、リムスキー=コルサコフを紹介します。1844年にロシアの軍人貴族の家に生まれたリムスキー=コルサコフは、幼いころから音楽の才能が見え隠れしていましたが、12歳でサンクトペテルブルクの海軍兵学校へ入学。軍人を目指して、ロシア海軍に入隊。多くの大作曲家が経験する、「幼いころの特別な音楽教育」を受けることはありませんでした。

しかしながら音楽への興味は衰えず、海軍学校の空き時間を利用してピアノ演奏や作曲も始めていました。転機は、ロシア独自の音楽を重んじる作曲家集団「ロシア5人組」との出会いでした。メンバーのバラキレフに師事し、海軍として遠征中につくりあげた「交響曲第1番」を初演。これが称賛され、軍人と作曲家の2足のわらじで生きていくことになります。

探求心と意欲にあふれたリムスキー=コルサコフは、27歳という若さでサクトベテルブルグ音楽院の教授に就任。29歳の時に軍人をやめ、本格的に作曲家としての道を歩み始めました。のちに「近代管弦楽の父」と呼ばれ、今も彼が論じた音楽理論は、現在の音楽に大きな影響を与え続けています。そんな彼の音楽の特徴は美しい旋律。名曲「シェエラザード」と共にお届けします。


仙台フィルWave Symphony

●日時:2023年11月5日(日)19:00~19:55
●出演:浅野彰信、山本 純(仙台フィル団友 チェロ奏者)、関野寛(演奏事業部)