2023.11.11
ジャーニーやスティクスも?
アメリカにもあったプログレ??
33rpm SEASON III(2023年11月18日OA)No.195
カンサス『永遠の序曲』
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
11月は芸術の秋にふさわしく、普段なかなかラジオで聞くチャンスのないプログレッシヴ・ロックをお送りしています。「プロッグ・ロックの宮殿」今回は、カンサスが1976年にリリースした『永遠の序曲』です。
イギリスで誕生したプログレッシヴ・ロックでしたが、アメリカにもその波は押し寄せました。
アメリカを代表するプログレ・バンド、カンサスは、フランク・ザッパに触発されたケリー・リヴグレンを中心に、1969年にカンザス州で結成。メンバーの一人、フィル・イハートがイギリスでプログレッシヴ・ロックの洗礼を受け、バンドの方向性が決定しました。1974年に1stアルバム『カンサス・ファースト・アルバム』でメジャー・デビューを果たします。ヴァイオリンをフィーチャーしたサウンドが、いかにもプログレという印象でした。
75年には『ソング・フォー・アメリカ』『仮面劇』と2枚のアルバムをリリース。プログレにハード・ロックや、ポップな味付けがなされた1976年の4枚目『永遠の序曲』でカンサスは一気にブレイクします。ヴォーカルのスティーヴ・ウォルシュをフィーチャー、コーラスを効かせた、いかにもアメリカン・ロック的なシングル「伝承」が大ヒット。77年の5作目『暗黒への曳航』からも「すべては風の中に」が全米6位となり、ジャーニーやスティクスなどに繋がる、アメリカン・プログレ・ハードという路線でシーンを盛り上げました。
81年にフロントマンのスティーヴ・ウォルシュが脱退し、新体制となりますが83年に一旦解散。しかし85年にはスティーヴが復帰して再結成、以後メンバーを入れ替えながら活動を続けます。2013年に旧メンバーが客演したオリジナル・ラインナップで40周年記念ライヴを開催。その後スティーヴは再び脱退しますが、2016年には16年ぶりとなる新作『暗黙の序曲』を発表。現在オリジナル・メンバーは、ギターのリチャード・ウィリアムス、ドラムのフィル・イハートの2名ながら、結成50周年記念のツアーをスタートしたばかりです。
カンサスのアルバム『永遠の序曲』
SIDE A
「伝承」
「壁」
「深層心理」
「奇跡」
SIDE B
「挿入曲」
「少年時代の謎」
「黙示録」
「超大作」
カンサスのアルバム『永遠の序曲』いかがでしょうか?
ちなみにカンサスには、リッチー・ブラックモア脱退後ディープ・パープルに参加したスティーヴ・モーズが在籍していた時期があったそうです。
★カンサス オフィシャル・サイト
33rpm『永遠の序曲』カンサス
●ON AIR:2023年11月18日(土)21:00~21:55