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2022.12.17

イヴにスウィートなヴォーカルを
レイ・パーカーJr.の名作

33rpm SEASON II(2022年12月24日OA)No.148
「FANTASTIC 80s」レイ・パーカーJr.&レイディオ『ウーマン・ニーズ・ラブ』


アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
12月はDate fmが開局した80年代初期のヒット・アルバムから紹介しています。「FANTASTIC 80s」今回は、レイ・パーカーJr.&レイディオが1981年にリリースしたアルバム『ウーマン・ニーズ・ラブ』です。


レイ・パーカーJr.と聞いて思い出すのは…?「ゴーストバスターズ」という方多いですよね。
でも、そういう人は「彼を知らない」のだそうです。
彼のドキュメンタリー映画『フー・ユー・ゴナ・コール?』が配信公開されました。その予告ムービーに先ほどの言葉があります。それほど奥が深く、キャリアを積んだアーティストがレイ・パーカーJr.なのです。



1954年5月1日デトロイト生まれのレイは、クラリネットの演奏をはじめ、9歳で出たタレントショーでクラリネット・ソロ賞に輝きました。しかしその後、TVで見たラヴィン・スプーンフルに憧れギタリストを目指します。さっそくバンド活動を始め、10代にしてセッション・ギタリストとして活動。スピナーズのツアー・メンバーを務めた後、地元の有名クラブ「20グランド」でハコバンに参加、モータウンのアーティストたちのサポートを通じて、腕を磨いていきます。



1972年には、18歳のレイにスティーヴィー・ワンダーから直接のオファーがあり、ローリング・ストーンズとのツアーにギタリストとして参加。その後はスティーヴィーのバンド「ワンダー・ラヴ」のメンバーとして『トーキング・ブック』や『インナーヴィジョンズ』のレコーディングに参加しました。



モータウンが本拠地をロサンジェルスに移したことをきっかけに、レイ・パーカーJr.も西海岸へ移住、バリー・ホワイト、アレサ・フランクリンなど、錚々たるアーティストのサポートで売れっ子ギタリストとして活躍します。また、スティーヴィーの勧めでソングライティングにもチャレンジ。ルーファスに書いた「ユー・ガット・ザ・ラヴ」が全米ソウル・チャート1位、レオ・セイヤーの「恋の魔法使い」では、ナショナル・チャートのトップを極めました。



1977年には自身のバンド、レイディオを結成。
翌78年にアリスタからリリースされた「ジャック・アンド・ジル」は、全米8位の大ヒット。デビュー・アルバム『レイディオ』もゴールド・ディスクを獲得しました。1981年、レイ・パーカーJr.&レイディオ名義でリリースしたアルバム、『ウーマン・ニーズ・ラブ』からのタイトル曲が全世界で大ヒット。



これを一区切りとしたのか、バンドを解散してソロ・アーティストへ転身します。そして84年夏、映画「ゴーストバスターズ」の主題歌をリリースすると、映画のプロモーション効果もあり、全米1位となったのをはじめ再び世界を制覇。年代を問わず、レイ・パーカーJr.は大人気となりました。



90年代に入ると表舞台からは少し遠ざかりますが、2000年代に入って活動再開。スティーヴィー・ワンダー、ボズ・スキャッグスら旧知のアーティストらとレコーディングやライヴ活動を行い、2006年には最新アルバム『アイム・フリー!』をリリースして来日公演も行いました。


レイ・パーカーJr.&レイディオのアルバム『ウーマン・ニーズ・ラブ』
SIDE A

「ウーマン・ニーズ・ラブ」
「今夜は君のために」
「プリーズMr.DJ」
「ゲット・ダウン」

SIDE B
「ユー・キャント・ファイト」
「オールド・プロ」
「スティル・イン・ザ・グルーブ」
「ソー・イントゥ・ユー」

レイ・パーカーJr.&レイディオのアルバム『ウーマン・ニーズ・ラブ』いかがでしょうか?
クリスマスイヴにスウィートなヴォーカル、ご堪能いただけていますか。ちなみに、レイが歌をうたうきっかけとなったのは、「お前は何の仕事をしているのかわからない」という母親の一言だったそうです。
★ALL MUSIC レイ・パーカーJr.

33rpm『ウーマン・ニーズ・ラブ』レイ・パーカーJr.&レイディオ
●ON AIR:2022年12月24日(土)21:00~21:55

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